B型肝炎の長い潜伏期間

B型肝炎の長い潜伏期間

B型肝炎発症の様々なパターン

B型肝炎発症の様々なパターン B型肝炎は非常に厄介なウイルス性感染症です。B型肝炎が厄介なウイルス性感染症である理由は、感染・潜伏期間・発症・沈静・再発・慢性化・肝硬変・肝細胞がんなどへのステージ移行期間に大きな個人差があることです。
例えば、同じ状態でB型肝炎ウイルスに接触しても感染する人としない人が居ます。
また、感染した場合でも発症しない人が多く、潜伏期間が数ヶ月で発症する人も居れば数十年後に発症する人も居ます。また、一度完治した様に見えて、数年後に再発する場合もあります。

発症後に慢性肝炎化するパターン 更に、発症後に慢性肝炎化するパターンもあり人によって違います。また、肝硬変から肝細胞がんに進むのが一般的ですが、肝硬変を経ないで肝細胞がんを発症する場合もあります。つまり、B型肝炎の感染から重篤化するには非常に様々なパターンがあると言えます。
従って、一般的に言われているB型肝炎発症のパターンが、全ての人に当てはまるとは限らないのです。

よくある潜伏期間のパターン

よくある潜伏期間のパターン そこで、よくある潜伏期間のパターンを下記に示しますが、この様なパターンは全体の70%~80%の人には当てはまりますが全員に当てはまる訳ではありません。
B型肝炎ウイルスに感染すると、感染後1~2ヶ月の潜伏期間を経て症状が出る場合があります。主な症状は全身倦怠とだるさ・食欲不振・発熱・まれに黄疸や濃い色の尿などです。

全身倦怠とだるさ・食欲不振・微熱 全身倦怠とだるさ・食欲不振・微熱程度であれば風邪と間違われ、B型肝炎感染に気が付かない場合もあります。しかし、高熱や黄疸や濃い色の尿が出た場合は、医師が診察し血液検査をすれば直ぐにB型肝炎感染と診断されます。
そして、いずれの症状も大部分の人は、症状が出てから長くても2~3ヶ月で完治します。

劇症肝炎の死亡率は60%~70% しかし、極一部の人は稀に劇症肝炎に移行して危篤状態から死に至ることになります。劇症肝炎の死亡率は60%~70%と言われています。
従って、長い期間を経て悪化していくのがB型肝炎の怖いところですが、ごく稀に感染後に劇症肝炎に移行し僅か2~3ヶ月で死に至る場合もあるのです。
しかし、全体の70%~80%の人は感染しても発症せず、一部の人が感染して数十年後に発症する例があります。従って、キャリアーは定期的な血液検査が必要です。