B型肝炎の治療法

B型肝炎の治療法

B型肝炎感染防止

B型肝炎感染防止 B型肝炎感染防止には血液を輸血する場合の注意が必要なことは言うまでもありません。
只、現実的には我が国を始めとして先進諸国の医療機関に於いては、血液製剤のウイルス検査は徹底されています。従って、新興国や発展途上国に於いて、交通事故や不慮の事故に遭遇し怪我をして輸血を受ける場合以外は特に注意する必要はありません。
しかし、現在に於いても輸血や血液製剤を使用する場合に承諾書にサインを求められるのは、未知のウイルスによる感染のリスクがあることに他なりません。

B型肝炎感染防止で次に気を付けなければならないこと そして、B型肝炎感染防止で次に気を付けなければならないことは、性的な接触や針の使用です。特に、不特定多数との性的接触を控えるのは当り前ですが、最近流行の刺青や針治療などの病院以外での針の使用にも注意が必要です。

感染者の血液に接触した可能性がある時 そして、万が一、感染者の血液に接触した可能性がある時は、直ぐに免疫グロブリン製剤の投与を受けなければなりません。通常、総合病院では医療事故によるB型肝炎感染に備えて、免疫グロブリン製剤が備蓄されています。
また、日常の生活に於いては、B型肝炎ワクチンを打つことが最も確実な感染防止対策と言えます。

B型肝炎治療

B型肝炎治療 B型肝炎治療は大別すると3つの方法が考えられます。「肝庇護療法」と「抗ウイルス薬療法」と「インターフェロンによる免疫療法」です。
通常、急性B型肝炎の初期に於いては「肝庇護療法」が行われます。
「肝庇護療法」は安静な状態を保ちつつ栄養状態を良くして肝機能の改善を図る療法で、グリチルリチン製剤(強力ミノファーゲン)の静脈注射と胆汁酸製剤(ウルソ)の内服が行われます。
つまり、一般的な急性B型肝炎の場合は、強力ミノファーゲンの静脈注射とウルソを服用しながら2週間程の入院をすれば完治します。
しかし、それでも肝機能が改善しない場合は、慢性肝炎や劇症肝炎への進行の危険性もありますから、「抗ウイルス薬療法」が選択されラミブジンなどの抗ウイルス薬が投与されます。また、肝機能の状態によっては、血液成分製剤を輸血することも稀にあります。
そして、急性B型肝炎が治まった患者に対してはB型肝炎ウイルスを押さえ込むためにラミブジンなどの抗ウイルス薬が投与され、患者は抗ウイルス薬を一生飲み続けなければなりません。

「抗ウイルス薬療法」と「インターフェロンによる免疫療法」 更に、慢性B型肝炎に対しては、「抗ウイルス薬療法」と「インターフェロンによる免疫療法」が併用される場合があります。
しかし、「抗ウイルス薬療法」も完璧ではありません。現在の「抗ウイルス」薬は90%以上の確率でB型肝炎ウイルスを押さえ込みますが、完全にウイルスを肝細胞から駆逐することはできません。従って、何かのきっかけで、ウイルスが一気に増えることも有り得ることです。特に、最近はB型肝炎耐性ウイルスも出現して、肝炎を再発させる例も増えています。また、C型肝炎に比べるとB型肝炎は、インターフェロンの効果が出難いことも頭の痛い問題です。