B型肝炎薬ラミブジンとは?

B型肝炎薬ラミブジンとは?

核酸アナログ製剤

核酸アナログ製剤 B型肝炎に対しては、抗ウイルス薬として核酸アナログ製剤が効果を上げています。核酸アナログ製剤はウイルスが増殖する際に作用する酵素の働きを抑えることによりウイルスの増殖を抑えます。

一般的に核酸アナログ製剤はインターフェロン 一般的に核酸アナログ製剤はインターフェロンの様な副作用はありませんが、ウイルスの増殖を抑える薬ですからB型肝炎患者は長期に渡って服用し続けなければなりません。
つまり、インターフェロンが短期的な服用で効果を得られるのに対して、核酸アナログ製剤は場合によっては一生服用し続けなければなりません。

ラミブジンとラミブジン耐性ウイルス

ラミブジンとラミブジン耐性ウイルス 現在、使われている核酸アナログ製剤は、「ラミブジン」と「アデホビル」と「エンデカビル」で、2000年に「ラミブジン」が2004年に「アデホビル」が2006年に「エンデカビル」が健康保険適用となっています。また、2008年度からB型肝炎の核酸アナログ製剤に対して公的な医療費の助成が始まり、患者の月額自己負担限度額は所得によって1万円と2万円までに抑えられました。

B型肝炎患者の薬代は月額の自己負担額が1万円か2万円 従って、B型肝炎患者の薬代は月額の自己負担額が1万円か2万円に抑えられた訳ですが、以前の負担は大変でした。特に、「ラミブジン」が健康保険適用になる以前は、月額の自己負担額が4万円前後に達し患者の大きな経済的な負担となっていました。
そして、もう1つの問題は「ラミブジン」耐性ウイルスの登場です。長期間に渡って「ラミブジン」を服用していたB型肝炎患者の中で、急性B型肝炎を発症する例が見られました。原因は「ラミブジン」耐性のB型肝炎ウイルスによる急性憎悪でした。従って、「ラミブジン」耐性のB型肝炎ウイルスによる急性憎悪を起こした患者は、「ラミブジン」に加えて「アデホビル」も服用しなければならなくなった訳です。

数年後には「アデホビル」耐性ウイルスが登場するかもしれない そして、数年後には「アデホビル」耐性ウイルスが登場するかもしれないのです。従って、1日も早く、完全にB型肝炎ウイルスを肝細胞の中から駆逐する薬の登場が待たれます。