B型肝炎の黄疸とだるさ

B型肝炎の黄疸とだるさ

黄疸とだるさ

黄疸とだるさ B型肝炎には黄疸とだるさが付きまといます。但し、B型肝炎の初期症状では微熱やだるさ・食欲不振などを自覚しますが、それ以上の症状は出ません。従って、気が付かない内に治癒してキャリアーに移行する場合もあります。

急性B型肝炎を発症した場合には微熱は高熱に しかし、急性B型肝炎を発症した場合には微熱は高熱に変わり、だるさは全身の倦怠感になり食欲不振は吐き気を伴います。更に、黄疸や濃い色の尿が出ます。
特に、急性B型肝炎患者の特長は、黄疸と全身倦怠と濃い色の尿です。黄疸は皮膚では解かり難い場合がありますが、目の白目の部分を見れば明らかです。白目の部分が全体に黄ばんでいることで解かります。そして、症状が進むと皮膚の色も黄ばんで見えてきます。また、全身倦怠は横になっていても収まらず、何度も寝返りを打つことになります。
更に、濃い色の尿も特長で健康な人の尿を透明な瓶に入れますと薄く黄ばんだ色に見えますが、急性B型肝炎患者の尿は濃い紅茶の様な色になります。

血液検査は毎日行い尿は全ての尿を保管用の瓶に残す 従って、急性B型肝炎で入院した場合、血液検査は毎日行い尿は全ての尿を保管用の瓶に残すことになります。尿の色と量を毎日、計測するためです。

黄疸と全身倦怠と濃い色の尿の原因

黄疸と全身倦怠と濃い色の尿の原因 急性B型肝炎の黄疸と全身倦怠と濃い色の尿は別々の症状の様に見えますが、実は原因は1つでビリルビンが影響しています。
ビリルビンは古くなった赤血球が破壊される時に生成される黄色い色素のことです。健康な人の場合は、ビリルビンは血液で肝臓に運ばれて胆汁と一緒に排泄されます。
しかし、肝機能が損なわれるか胆汁分泌機能が落ちると、ビリルビンは肝細胞から溢れ出し血液中のビリルビン濃度が上昇します。また、肝細胞から溢れ出したビリルビンは尿に排泄され濃い紅茶の様な色になります。
只、ビリルビン自体は無害な物質ですから、ビリルビンが血液中や尿に出ても新たな問題を引き起こすことはありません。

ビリルビンの濃度が上昇して黄疸や濃い色の尿が出る しかし、ビリルビンの濃度が上昇して黄疸や濃い色の尿が出るということは、肝臓に問題があるということに他なりません。
また、全身倦怠は血中のビリルビン濃度の上昇も影響しますし、発熱や肝機能障害によって複合的に起ると考えられます。