そもそも、ウイルスはラテン語で毒液や粘液を意味する言葉で、細菌よりも更に小さい生物です。そして、ウイルスは自分自身を複製するために必要な遺伝情報(DNAとRNA)とタンパク質からなり生きた細胞に感染して増殖します。
その為、ウイルスは生命の最小単位である細胞を持たないので、非生物と見なす見解もありますがいずれにしても他の生物の細胞を利用して生きることしかできない微小な構造体なのです。
主なウイルスと感染症は以下の通りです。
エボラ出血熱 | エボラウイルス |
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痘そう | 痘そうウイルス |
ラッサ熱 | ラッサウイルス |
鳥インフルエンザ | A型インフルエンザ |
狂犬病 | 狂犬病ウイルス |
デング熱 | デングウイルス |
日本脳炎 | 日本脳炎ウイルス |
エイズ | ヒト免疫不全ウイルス |
風しん | 風しんウイルス |
感染症胃腸炎 | ノロウイルス他 |
インフルエンザ | インフルエンザウイルス |
性器ヘルペス | ヘルペスウイルス |
A型肝炎 | A型肝炎ウイルス |
B型肝炎 | B型肝炎ウイルス |
C型肝炎 | C型肝炎ウイルス |
E型肝炎 | E型肝炎ウイルス |
B型肝炎ウイルス(HBV)は感染力の強いウイルスで、肝臓の肝細胞を宿主として肝細胞に寄生する訳です。B型肝炎ウイルスはDNA型の肝炎ウイルスで、ヘバドナウィルス科に分類され大きさは直径42ナノメーター(ナノメーターは1mの10億分の1)で、中心に遺伝情報を保存しているDNAを持ちその周りを芯と外殻が覆っています。
肝炎にはA型肝炎・B型肝炎・C型肝炎・D型肝炎・E型肝炎の5つの肝炎がありますが、B型肝炎ウイルス(HBV)は、更に、遺伝子型(ジェノタイプ)によって8つのタイプに分類できることが解かっています。
もともと、日本ではジェノタイプCのウイルスが多く見られましたが、最近はジェノタイプAのウイルスが増えていることが報告されています。
ジェノタイプA のウイルスによるB型肝炎は、ジェノタイプC のウイルスによるB型肝炎よりも慢性肝炎に移行する比率が高いと言われています。従って、最近の傾向は慢性肝炎が増える危険な傾向と言えます。
そして、ジェノタイプの8つのタイプとは、A(ヨーロッパ・北米・北アフリカ)・B(インドネシア・ベトナム・台湾)・C(日本・中国・朝鮮半島)・D(地中海沿岸・インド)・E(アフリカ)・F(アメリカ先住民・ポリネシア)・G(アメリカ・フランス)・H(詳細不明)と分類されています。